死ぬ前に辞めちゃいましょう【2/10 追記あり】

最初に少し前職の話をさせてください。
以前働いていた職場では、病院だったので一分一秒を争うことが多く、患者さん一人一人と向き合う時間が正直ありませんでした。※前回ブログ参照
指導する立場になった時も、本人と向き合うより先にとにかく重視されるの仕事の効率×スピード。
それからクレームや医療訴訟の絶対回避。

もっと一人一人を大切にしたいのにそれが出来ない環境と、人が人として扱われず道具の様に消耗されている事が私にはどうしても苦しくて。
数ヶ所の病院に勤めましたが、どこに勤めていてもその感覚がありました。

苦しくて苦しくて、もう無理だ出来ない。死ぬしかない。と思って死のうとした事もありました。
結局、救急車で搬送されて助かってしまってこの世は本当に最悪だ…と思った事を今でもよく覚えています
それでも仕事は辞められませんでした。
次の日もその次の日も仕事に行き続けました。

仕事を辞めたい、でも辞められない
自分が行かないと周囲に迷惑がかかってしまう。仕事が回らなくなる。

ずっとずっとそう信じて働いてきましたが、それは思い込みだったと今は分かります。
貴方が仕事を辞めても、社会はまわりますし世界も回ります。
あったかいご飯も食べれるし、あったかい布団にも寝れます。

かなりの労力を要しましたが実際に辞めてみて本当にそう思います
辞める時は既にゾンビのようになってしまっていたので、自分一人の力では到底辞められず。
周囲の友人や家族のお陰で、取り憑かれたように続けていた仕事を何とか辞める事が出来ました。
休職から退職まで4ヵ月かかり、ひたすら辞めないように説得され続け、それはそれは地獄でした。

自殺未遂後、何回か上層部に「私はこのままでは潰れます。助けて下さい」と言いました。
が、上の返事は『自分の立場(当時、私は中間管理職でした)分かってる?もっと頑張れるよね?もっとやれるよね?頑張りが足りない』と更に追い詰めてくるものでした。
最後辞めるときに上層部トップの方と話しました。それだけ人材が不足した病院で限界まで使い込んでる自覚は病院側もあったみたいでついには謝罪をされ終末を迎えたのが昨年。

追い詰められると人はどんどん考える力を失います。視野が狭くなって先に行けば行くほど細くなる真っ暗なトンネルにいる様な感じになります。
そうなると『消えたい、死にたい』という思考に陥りやすくて、そこに一旦落ちるとかなり抜けにくい。
働きだした数年前~ほんの1ヵ月前までやっぱり生きるのは無理だ…消えたいと長い事思っていました。

ですが、お会いしたことのない方を含め『しょぼい喫茶店』の周りを取り巻く多くの方々から、人が生きていく道は沢山ある事を学んだのでとりあえず生きようと思える様になりました。

仕事を辞めてから、大学で看護学に加えて心理学を学び自分で自分の壊れた心を何とか治す方法を探しました。
そこで認定心理士 資格要件も取得しましたが結論から言うと、自分で自分の心は治せませんでした。
ですがそこでの学びは「私」という存在の一部を支えています。

人との交わりや関わりなくして己の変容はありません。
人は潜在的に他者と互いに影響しあい、協調的に学んでいく力を持っています。
その為に必要なのはトレーニングではなく『誰かのいる空間』です。

その誰かがいて何となく楽な空間を私はしょぼい喫茶店で作りたいなあと思っています。


仕事を辞めたいと思ってる人、死ぬ前に辞めちゃいましょう。
まだ体力が残ってるうちに辞めるのが最重要ポイントです。
今病んでる人は、「あなたには生きていて欲しい」なんて言われても聞こえないかもしれない。 届かないかもしれない。でも生きてて欲しいんです。

と言うよりも、もし楽にゆる~く生きる事が可能なら今死ぬより1000000倍面白いと思いませんか?

しょぼい喫茶店では、無条件にどんなあなたでも肯定する空気が流れてます。
あなたを否定する事はありません。指示をする事もありません。
もちろん聞かれれば、こうした方が良いかもよっていうアドバイスが出来る事もあるかもしれませんので、そういう使い方もあります。

まずは、あなたがあなたで居られる場所を作りましょう。
ちょっと良いかもって思ったそこのあなた!
あったかい飲み物とほかほかのご飯を用意して、穏やか店長と2月12日(月)&2月17日(土) 11時からエデンでお待ちしております。
3/1からは新井薬師前駅で本格的にオープン予定です。

日本の年間自殺者数 22000人
日本の交通事故死者数 3900人

皆さんはこの数字を見て何を思い、考えるのでしょうか。
いつかお話できる日を楽しみにしています。